こだわり物語 モノの価値を正しく伝える 
Presented by Arts-eihan

クリナップ株式会社 アクリアバス

保温性と安全性を追求した、クリナップ独自のシステムバスルーム

クリナップの最高級システムバスルーム『アクリアバス』

クリナップの最高級システムバスルーム『アクリアバス』は、2016年にフルモデルチェンジした。 より快適で、より安全な浴室を目指すクリナップでは、『あたたかい』『あんしん』にこだわり、製品づくりを行っている。

さらなる『あたたかさ』と『あんしん』をめざして

浴室内の温度変化

『あたたかさ』と『あんしん』を追求するアクリアバス。 『あたたかさ』の面では、『浴室まるごと保温』と『床夏(とこなつ)シャワー』が、『あんしん』の面では『足ピタフロア』が、それを支える。
冬場の浴室は、暖房された室内と寒い浴室の温度差から、入った時にヒートショックが起きることがある。 ヒートショックとは、急激な温度変化がもたらす体への悪影響で、失神や心筋梗塞、脳梗塞を起こすことがあり、高齢者にとってたいへん危険である。 また浴室の床が冷たいため、つま先立ちで歩くという不安定さから、転倒の危険性が高まる。
それを防ぐために、アクリアバスでは発売以来『浴室まるごと保温』で、あたたかい浴室を実現してきた。
クリナップ開発本部 開発1部 サニタリー開発課の西島信彦氏は語る。 「『浴室まるごと保温』は、壁・天井・床と浴室全体をぐるりと保温材で包み込むことにより、あたたかさを持続させます。 30分たっても温度は20℃以上をキープしますので、最初に入浴した人はもちろん、次に入った人も、その次に入った人もあたたかさを感じることができます。」

濡れてもすべりにくい床『足ピタフロア』

濡れてもすべりにくい床『足ピタフロア』

どこの浴室でもよく見かける床に刻まれた溝。溝の幅や深さ、デザインは、各メーカー様々である。 この溝は、水はけを良くしたり、足をすべりにくくするために設けられている。
この溝を深くすると水はけは良くなるが、深い分だけ汚れがたまりやすく、掃除がたいへんになる。 浅くすると、掃除は楽になるが、水はけが悪くなる。 さらに足裏との密着度が下がるため、すべりやすくもなる。 そうした点を考慮し、デザインされた足ピタフロアは、独自の細かい柄で水はけと清掃性の良さを実現。 しかも、その名が示すように、足裏とフロアがピタッと密着し、濡れてもすべりにくいという特長を持つ。
『足ピタフロア』の開発に携わったクリナップ開発本部開発技術部設計1課の比佐拓也課長は、課題が山積した状態から開発がスタートしたと当時を振り返る。 「金型の作り方、成形の仕方、素材の剛性や重量の問題など解決しなければならない課題が多くありました。特に金型作りがたいへんでした。 例えば、細かい模様のせいで、最初のサンプルはなかなか金型から抜けなかったんですね。 詳しくはお話しできないのですが、今までになかった新しい機構を加えて、それがうまく抜ける様に工夫しました。 口には出しませんでしたが、時には完成は無理かなと思う時もありました。 それでも金型メーカーの協力を得て、私たちフロアチームも試作を重ねて、何とか生産にこぎつけました。」

耐滑り性試験

『足ピタフロア』の素材は、独自の人工大理石アクリストン。 アクリストンは、それまでクリナップのキッチンカウンターや洗面化粧台に使われており、そのノウハウを床にも応用しようということから発想された。 アクリストンを使うことで、傷や汚れがつきにくくなっている。 『足ピタフロア』のデザインのモチーフは畳の模様。 デザインしたのは、現在のクリナップの常務執行役員 藤原亨氏である。 この細かい模様が、足裏と床の接触面積を増やし、濡れてもすべりにくいという機能を実現している。 そのすべりにくさは、耐滑り性試験の結果を見れば明らかである。

『足ピタフロア』は、IAUDアウォード2016を受賞。 これはユニバーサルデザインにより社会の健全な発展に貢献し、人類全体の福祉向上に寄与する製品であると評価されたことを意味する。

クリナップ独自の機能『床夏シャワー』

クリナップ独自の機能『床夏シャワー』

冬場の冷たい浴槽の床。それをあたためるために、浴槽のお湯をまくという行為は、誰もが行っているだろう。 こうした冷たい床の問題を解決したのが、クリナップ独自の『床夏シャワー』である。 脱衣場に設置されたスイッチを入れると、温水が床にまかれ、わずか1分間で25℃まであたためることができる。 またその時に発生する湯気が、浴室全体の温度も上昇させる。
西島氏が発想のきっかけを語る。 「床をあたためるアイデアは、床暖房や換気乾燥機を使うなどいくつかありました。 しかし、床暖房だとあたたまるまでに時間がかかります。 換気乾燥機だと浴室全体の温度は上がりますが、床そのものは冷たいままです。 やはり皆さんがしているようにお湯をまくというのが、床面を一番速くあたためられるという結論に至りました。」
そのアイデアをかたちにするため、様々な苦労があったという。
「お湯をまくノズルの製作が、もっとも大変でした。 理想的なお湯のまき方を実現する穴の数、穴の大きさ、位置などを求めて、ひたすら試行錯誤を繰り返しました。 実験で穴の一つからお湯を飛ばして、床に着いたところをマーキングします。 次の穴でもまた同じことをします。 これをノズルの何十個もある穴の数だけ繰り返すという地道な作業を行いました」
そうして作られた『床夏シャワー』は、驚きをもってユーザーに迎えられた。 展示会などでもインパクトのある機能として高く評価された。 そして今回、『アクリアバス』のフルモデルチェンジにあわせて『床夏シャワー』も改良されている。
「それまで床の温度が20℃だったのを、何とか25℃に出来ないか、という話になりました。 そうするとこれまでのノズルのように、点からお湯を出していたのでは床の温度がなかなか上がらない。 そこで穴を集約し線のようにお湯がでるようにして、1分間で25℃まで床面の温度を上げることに成功しました。 お湯の飛ぶ範囲も広がっています。」
『床夏シャワー』は『あたたかさ』の面だけでなく、『あんしん』の面でも大きく貢献している。 浴室全体が、まかれたお湯の湯気であたたまるため、ヒートショックが起きる可能性を減らすことができる。 また、あたたかい床ならつま先立ちで歩くこともなくなるため、転倒の防止にも役立っている。
西島氏は語る。「自分たちも普段使っている中であきらめてしまっていること、仕方のないと思っていることをどうやって拾い上げていくか。 困難や課題は必ず出てくるので、それを一つ一つ解決していこうと思います。」
『アクリアバス』のさらなる進化に期待したい。

記事:平井 将人

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会社概要

クリナップ株式会社

住所 〒116-8587
東京都荒川区西日暮里6-22-22
URL http://cleanup.jp
1. 厨房機器、浴槽機器および洗面機器等の住宅設備機器の製造販売
2. 建築材料、鋼構造物および金属製機械器具の製造販売
3. 医療機器類の販売
4. 前各号に付帯する工事の設計、施工、請負および監理
5. 前各号に関連する清掃、保守、点検、修理およびコンサルティング
6. 不動産の売買、賃貸、管理および土地造成
7. 一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業および倉庫業
8. 労働者派遣事業および有料職業紹介業
9. 損害保険代理業および生命保険の募集に関する事業
10. 介護保険法による指定居宅介護支援事業および居宅サービス事業、居宅介護福祉用具の販売ならびに居宅介護住宅改修事業