こだわり物語 モノの価値を正しく伝える 
Presented by Arts-eihan

ストッキングブランド「満足」

~極上の肌触りで女性を足もとからサポート~ 福助株式会社

女性なら誰でも、「足を少しでも美しく見せたい」「細く見せたい!」という願いを抱いているはず。
男性だって、スラっと伸びた美しい足の女性に思わず見とれて、ちょっと幸せな気分になることもあるのでは?

今回こだわり物語で取り上げるのは、その女性の“足”を美しく見せるだけでなく、
履く女性の快適さをサポートしてきたストッキング!

なかでも、新旧交代の激しいストッキング市場で、稀にみるロングセラーとして君臨し、
2011年に20周年を迎えたという福助株式会社の「満足」に着目したい。

「満足」が生まれたのは1991年。

筆者も経験があるが、それまでのナイロン100%の糸で編まれたストッキングは、ひざの裏や足首の部分がカッコ悪くたるんでしまうという問題があった。

その後「サポート糸」という、ポリウレタン糸にナイロン糸を巻きつけた伸縮性の高い糸を使用したストッキングが登場。
サポート感のあるストッキングが主流になるなか、同社が開発したのは、サポート感にしなやかな肌触りと透明感がプラスされる「ゾッキ」という編み方。

「これは、サポート糸100%で編むストッキング。生地に横じまがなく、肌触りが滑らか、フィット感にも優れています。
当時このゾッキストッキングは非常に高価なものでしたが、弊社は高品質を保ちながら、500円という低価格も実現。
爆発的なヒットを記録しました」
(事業運営グループCS事業部長姫田さん)

交編編み目

ゾッキ編み目

このことをきっかけに、ゾッキタイプ=「満足」という地位を確立。
その良さは瞬く間に知れ渡り、現在主流となるサポートストッキングのシェアの約半分をゾッキタイプが占めるに至っている。

「満足」がストッキングの歴史を変えた

発売当時の「満足」

当時、「満足」というブランド名を誕生させたのは、女性ばかりの専門部隊。

「従来ストッキングのパッケージといえば、外国人モデルの着用写真が主流でした。
でも、全く新しい切り口の商品を考えようということになり、『満足』という日本語・漢字のネーミングや、イラストのパッケージを開発したのです」

そして時代はバブル経済時代に突入。
当時、注目を集めたのはジュリアナ東京で踊る女性たちだが、彼女たちの勝負服はまさに、ミニスカート+サポートタイプのストッキング。

「この時代、強い女性像が求められるようになると、よりサポート感が強い、脚を綺麗に見せるストッキングが主流となりました」

そして「満足」は、発売から1年でストッキングの代表的なブランドとして定着した。

時代の「満足」に応えるためには…

その後も同社では美脚への関心が高まり、人気女性ファッション雑誌でも美脚特集が次々と組まれるようになると…
1996年:段階着圧設計を採用した引き締め感の強い「スタイリング満足」シリーズを発売。

紫外線対策や抗菌への注目が集まると…
2000年:UV吸収加工、抗菌防臭加工を採用した「サマー満足」を発売するなど
年々女性のニーズを的確に捉え、お客様を満足させる商品を作るように心がけている。

ただ、開発はいつも順調という訳ではない。

ノンランと肌触りの両立は不可能!?

ノンラン設計

前出の姫田さんによると、ストッキング業界で徐々に主流になってきたノンラン(伝線しにくい)加工の「満足」を開発するまでには、
幾多の困難を乗り越えなければならなかったという。

「一般的なノンラン商品は、特殊な糸を使いひっかけても伝線しないようになっていますが、その分肌ざわりが犠牲になっています。
でも『満足』という名前で出すからには、肌触りは絶対に譲れませんから。1~2年は試行錯誤を繰り返しましたね」

当初より、「満足」のフィット感、しっとりした肌触りを実現するためには、原料選びも重要なポイント。

技術開発室 室長・源(みなもと)さん

例えば、大手量販店のプライベートブランドのストッキングなどは、
大量生産するためコストを重視、糸も一般流通しているものを使っている。
しかし同社では、「満足」をリニューアルするたびに、原料メーカーと共同で、糸の開発からスタートするのだ。

「そしてついに何10種類もの糸からベストの組み合わせを考え出し、特別な糸を開発。
それにより、従来の「満足」のストッキングの肌触りと孫色の無いノンラン設計が可能になりました」

こうして2009年、「満足」ならではの肌触りとノンランを両立したストッキングを発売した。

「開発担当者は男性であっても、毎日ストッキングを履いて何時間も過ごし、肌触りや、
お腹が苦しくないかなどの履き心地を徹底的にチェックします。
もちろん他社の製品も履いてみますし。
技術開発室の室長・源(みなもと)のように、他社のストッキングと利き分けができる者も」

最新の「満足」はエコなストッキング!?

カバリング糸のイメージ図

2010年、エコの時代を迎えると、今度は業界に先がけて植物性由来原料のポリウレタンを使用したエコ対応ストッキングを展開。
材料のほとんどが石油であるというストッキングの概念を、大いに覆した。

このように「満足」は、履き心地も機能も丈夫さも、年々進化している。

にも関わらず、値段は20年以上据え置きで500円!
こちらもうれしいポイントだ。

1足1足丁寧に作られる「満足」

これは、300台ものストッキング製造機械が並ぶ富山の協力工場。

1. 編機の直径4インチの筒の周りには
400本もの針が。
回転し、糸をひっかけながら円筒状の
ストッキング片足分を編み上げて行く

2. 編み目を安定させ、生地の風合を
良くするために蒸す

3. 別の機械でパンティ部分と片足ずつ
の筒状となったストッキングを縫い合わせ、
パンティストッキングの形状にする

4. ストッキングを各色に染色

5. ストッキングを足形にはめて加圧し、
美しい足形に成型

6. その後、製品検査、袋詰めなどは
丁寧に手作業で行われる。

まさに、1足1足とても手が込んでいるのである。

ストッキング=使い捨てではない!

「とくに若い世代に、ストッキング=使い捨てのイメージが強いようですね。
でも『満足』は、中紙に書いてある正しい履き方を守り、 ひっかけたりするようなトラブルがなければ10回位は繰り返し、履き続けられるんですよ」

未来に向けて

ナマ脚ブーム、パンツスタイル主流、企業の制服の廃止が相次いだこと等、さまざまな要因が重なり、
日本市場のストッキングの売り上げは、満足が発売された翌年頃から低下。
ピーク時に13億足の生産数量があったものが、今や3億5千足位と言われている。

とはいえ、アジアからの観光客が日本から買って帰るお土産として、喜ばれるのは、
炊飯器、化粧品、福助のストッキング「満足」と言われているほど。
その肌触りは海外の女性たちの支持も集めている。

また、体を温め、脚を美しく見せる「満足」は、働く女性の強い味方。
これからの時代、女性が一生働き続けるようになれば、そのニーズは必ず再び高まってくるはずだ。

写真: 福助株式会社
http://www.fukuske.com/

会社概要

福助株式会社

住所 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-27-8京セラ原宿ビル4階
設立 2000年11月24日
資本金 7億9000万円
従業員数 364人
URL http://www.fukuske.com
足袋の製造、卸売、小売
靴下、肌着、ストッキングの卸売、小売