こだわり物語 モノの価値を正しく伝える 
Presented by Arts-eihan

タカタ チャイルドシート

シートベルトを使わずに簡単・確実に固定できるチャイルドシート
~タカタ株式会社~

1977年発売
日本で最初のチャイルドシート
「ガーディアン®デラックス」

2000年に道路交通法の改正でチャイルドシート使用が義務付けられてから12年。
世間ではようやく、出産準備期間中に親がチャイルドシートを購入することが常識となってきた。

ただ、正直に言うと筆者も「なぜ抱っこでは子どもを守れないのか?」
と不思議に思ったことがある。

実は、車が時速40kmで正面衝突した場合、その衝撃はビルの3階から落下する衝撃と同じ。
また体重5kgの赤ちゃんでさえも、衝突の瞬間約30倍の150kgにもなり、親の腕力だけでは到底支えられないのである。

そんな、子どもを守るチャイルドシートを日本で最初に開発したのはタカタ株式会社。

原点はシートベルト着用率アップのため

「1961年、弊社では、日本で初めてシートベルトの販売を開始しました。
しかし当時、シートベルト着用率は非常に低く、
1969~74年に道路運送車両法の保安基準改正で車へのシートベルトの装備義務が決められたものの、
着用義務はなかったため、着用率は上がりませんでした。
そこで、『子どもをチャイルドシートに座らせたら、大人へも波及するだろう』という考えのもと、
1977年に国内で初めて、子どもの保護装置としてのチャイルドシートを開発・販売したのです」
(CRS事業部CRS統括室 開発グループ グループ長 中川さん)

その後、多くの育児用品メーカーや車用品メーカーがチャイルドシートを開発・販売するようになってきた。

しかし、1933年の創業以来、命に関わる仕事を選択し、
世界中の車メーカーにシートベルトやエアバッグといった安全装置を供給してきた実績があるタカタのチャイルドシートは、他社製品とは一線を画している。

タカタ独自の安全試験が実績を支えている

アセスメントW優モデル
「takata04-smartfix」

それは、安全なチャイルドシート選びのために「独立行政法人自動車事故対策機構」が実施している
チャイルドシートアセスメント の結果を観れば一目瞭然。

前面衝突試験、使用性評価試験、腹部圧迫計測といったあらゆる点から非常に厳しい試験が実施されているが、
タカタのチャイルドシートの評価はズバ抜けて高く、
同社の「smartfixシリーズ」は、乳児・幼児の両モードで最高評価の「優」を獲得している。

これは、EC適合基準モデルとして初めての快挙だという。

「滋賀県にある衝突試験場では、衝突試験はもちろん、
温度が零度以下から100度になった場合の劣化を調べる熱サイクル試験をはじめ、
光、塩水、砂埃にさらされた場合など、車に要求される耐久性と同等の試験をしています。
その厳しい試験をクリアした製品だけを量産化しているのです」

次世代標準のチャイルドシートが誕生

「従来、シートベルトで取り付けるタイプのチャイルドシートの問題として、
取り付けの難しさが指摘されていました。
実際7割位のユーザーが取り付けミスをしているという報告もあるほど。
せっかくチャイルドシートを使っていても、
つけ方が緩かったために子どもを事故から守れなかったケースもあります」

そこでタカタは1998年から、ISOFIX(アイソフィックス)対応チャイルドシートを開発してきた。
(写真は、最新のISOFIX対応モデル「takata04-ifix」)

「takata04-i fix premium」
ブラック

「takata04-i fix premium」
マルーン

これは、車の座席に設置されたISOバー(取り付け金具)とチャイルドシートのコネクターを接続して固定する方式。
従来のシートベルトで取り付けるタイプの場合、コツと力が必要なため、
確実な固定が難しく、緩みやぐらつきが目立ったが、ISOFIX(アイソフィックス)対応チャイルドシートであれば、
ワンタッチで固定できるので、簡単かつ安心なのだ。

ISOFIX取り付けイメージ

この取り付け部分(ベース)と、チャイルドシート本体がセパレートになっているところもタカタのこだわり。

取り付け部分は6㎏、チャイルドシート部分は5㎏と、女性でも楽に持ち歩ける重さだ。これが一体型だと10㎏以上になり、非常に重くなってしまう。

乳児・幼児兼用タイプを日本独自に開発

安全上、0-1歳までの乳児用チャイルドシートは車の進行方向後ろ向き、1歳以降の幼児用は前向きとされており、
欧米などでは、乳児専用、幼児専用シートを別々に購入する。
しかし、日本では乳児・幼児兼用タイプのチャイルドシートが一般的ということもあり、
ISOFIX対応チャイルドシートで、乳児・幼児兼用タイプを開発した。

幼児モード(進行方向前向き)

乳児モード(進行方向後ろ向き)

このISOバーは、今年の7月以降発売される9人乗り以下のすべての乗用車に設置が義務付けられる。
シートベルトタイプのチャイルドシートで悪戦苦闘している子育て世代にうれしいニュースだ。

取り付け機構以外にも こだわりが満載

「ISOFIX対応チャイルドシートは国際基準で前向き、後ろ向きのとき共に、
幅や高さなどの寸法規格がすべて決められています。
その制限をクリアしながら、タカタ独自のオリジナリティを出すことには苦労しましたね」

とはいえ、製品へのこだわりは満載だ。

ベルトの簡単着脱のために・・・
結合部分がマグネット付で、ピタリとくっつく。またバックルも自立式なので、片手で簡単着脱可能。

車内の素材はすべて燃えにくい素材でなければならない・・・
結合の金属部分にもフルモールドが施され、赤ちゃんが座るときにやけどをしないように配慮。

サイドプロテクションシステムによる安全性へのこだわり・・・
本体の両サイドに特殊な衝撃吸収材を埋め込んだ「サイドプロテクションシステム」。
タカタが世界に先駆けて実施してきた側面衝突実験から生まれた。

子どもが車内で快適に過ごせるように・・・
赤ちゃんはたくさん背中に汗をかくというお母さんたちの声を反映し、
シートの内側には東洋紡のブレスエアー®※という通気素材を使用。
※ブレスエアー®は東洋紡績株式会社の登録商標です。

スポーティなデザインがイクメンパパに人気・・・
カラーバリエーションも豊富で、車にはちょっとうるさいパパたちにも好評だ。

子どもを守るモノだから、人の手と目でチェックしながら国内工場で丁寧に生産。

「私たちは、車社会の安全をつくるメーカーです。
チャイルドシートに関しても、車の中でいかに衝突から子どもを守るかということを第一に考えています。
そのため、製造も国内自社工場で行い、1台1台作動性の確認など徹底的にチェックを行い、
自社の厳しい品質基準をクリアしたものだけを出荷しています。
それから、過剰な装飾や機能をつけることは考えません。
余計なものが邪魔して、事故の際に子どもを守れなければ全く意味がないことですから」

ちなみに、世界最高峰のレーシングドライバー佐藤琢磨氏の活躍も、
タカタのフルハーネス(競技用シートベルト)に長年支えられている。
佐藤氏は2人の子どもたちのチャイルドシートもタカタのモデルを愛用し、
飛行機で移動する際にも機内に持ち込んでいるという。

タカタの願いは交通事故の犠牲者が一人でも減ること。

最先端の技術は今日も、私たちの安全を支えている。

写真:タカタ株式会社
http://www.takata.com/

会社概要





タカタ株式会社

住所 〒107-8508
東京都港区赤坂
設立 1933年
資本金 418億6200万円
従業員数 34650人
URL http://www.takata.com
シートベルト、エアバッグ、ステアリング・ホイール、トリム、チャイルドシートなどの製造販売